各種検査・健診
Various inspection

各種検査

単純レントゲン検査

エックス線を体に照射して写真を撮る検査で、いわゆるレントゲン検査と呼ばれています。 健康診断の胸のレントゲン写真や、けがをしたとき、骨折の有無を調べる検査で、誰でも受けたことがあると思います。 エックス線を人体に照射し、体内を通過する時に、骨や体の臓器などによって吸収されるエックスの量が異なります。このエックス線の吸収の差を利用して画像を作ります。

血液検査

血液検査は、血液に含まれている細胞や酵素、抗体などの数を数値化し、病気の診断やリスクを見つける検査です。 血液検査で分かる主な病気は貧血、肝臓の異常、腎臓の異常、高脂血症、糖尿病などです。

尿検査

尿検査では尿中のたんぱく質の量を調べます。 尿検査で分かる主な病気は腎臓病、膀胱・尿管・尿道の病気、血液の病気や心臓病、肝臓病、膵臓病などです。

ピロリ菌検査

ピロリ菌の検査には、内視鏡を使って直接調べる方法と、血液検査、呼気検査(尿素呼気検査)、便検査(便中抗原検査)、尿検査(尿中抗体検査)があります。

内視鏡検査を用いる方法
  • 培養法
    胃粘膜の組織を培養し、ピロリ菌の有無を確認する方法
  • 迅速ウレアーゼ試験
    組織を採取し、ピロリ菌のもつウレアーゼという酵素から作られるアンモニアの有無を調べる方法
  • 組織鏡検法
    組織を採取し、顕微鏡で観察してピロリ菌がいるかどうかを調べる方法

腹部エコー検査

高い周波数の超音波を腹部にあて、腹部臓器の状態を調べる検査です。
肝臓、すい臓、腎臓に腫瘍があるか、胆のうには胆石などがあるかを調べます。 検査は、X線やCTなどと違い、被爆もなく安全な検査です。短時間で非常に多くの情報を得ることができる有効な検査です。

Check up

健康診断

当院では以下の健康診査、がん検診を受け付けています。
ご予約はお電話(0797-73-7878)でお願いいたします。

種類 対象年齢
(翌年3月末日現在の年齢)
料金 検査内容
特定健診 40~74歳で
宝塚市国保加入者
無料
(受診券が必要)
身体計測・検尿・血圧測定・診察など、
生活習慣病に関する内容
*身体状況により、健診項目が異なる
後期高齢者健診 原則75歳以上の
兵庫県後期高齢者医療加入者
基本健診 40歳以上の
生活保護受給者
無料
事前に健康センターで手続きが必要
肺がん検診 40歳以上 500円 胸部エックス線撮影
大腸がん検診 500円 便潜血反応検査(2日法)
前立腺がん検診 50歳以上(男性) 1,300円 血液検査(PSA)
肝炎ウイルス検診 40歳以上
(一生に1回)
1,200円 血液検査
(HCV抗体・HBs抗原)
胃がんリスク検診 40歳(翌年4月1日時点)
(一生に1回)
2,000円
(受診券が必要)
血液検査
(ピロリ抗体・ペプシノーゲン)
特定健診
対象年齢(翌年3月末日現在の年齢)
40~74歳で宝塚市国保加入者
料金
無料(受診券が必要)
検査内容
身体計測・検尿・血圧測定・診察など、生活習慣病に関する内容
*身体状況により、健診項目が異なる
後期高齢者健診
対象年齢(翌年3月末日現在の年齢)
原則75歳以上の兵庫県後期高齢者医療加入者
料金
無料(受診券が必要)
検査内容
身体計測・検尿・血圧測定・診察など、生活習慣病に関する内容
*身体状況により、健診項目が異なる
基本健診
対象年齢(翌年3月末日現在の年齢)
40歳以上の生活保護受給者
料金
無料
事前に健康センターで手続きが必要
検査内容
身体計測・検尿・血圧測定・診察など、生活習慣病に関する内容
*身体状況により、健診項目が異なる
肺がん検診
対象年齢(翌年3月末日現在の年齢)
40歳以上
料金
500円
検査内容
胸部エックス線撮影
大腸がん検診
対象年齢(翌年3月末日現在の年齢)
40歳以上
料金
500円
検査内容
便潜血反応検査(2日法)
前立腺がん検診
対象年齢(翌年3月末日現在の年齢)
50歳以上(男性)
料金
1,300円
検査内容
血液検査(PSA)
肝炎ウイルス検診
対象年齢(翌年3月末日現在の年齢)
40歳以上
(一生に1回)
料金
1,200円
検査内容
血液検査
(HCV抗体・HBs抗原)
胃がんリスク検診
対象年齢(翌年3月末日現在の年齢)
40歳(翌年4月1日時点)
(一生に1回)
料金
2,000円
(受診券が必要)
検査内容
血液検査
(ピロリ抗体・ペプシノーゲン)

次の1.~5.のいずれかに該当する場合は無料(前立腺がん検診、胃がんリスク検診は2.のみ)

  1. 市民税非課税世帯
  2. 生活保護世帯
  3. 70歳以上
  4. 宝塚市国民健康保険加入者
  5. 65歳以上70歳未満の後期高齢者医療加入者

1.と2.は事前に健康センターで手続きが必要。4.と5.は受診の際に保険証を提示

1.健康診査(健診)の概要

宝塚市国民健康保険が扱う健診には、特定健診、後期高齢者健診、基本健診の3種類があります。特定健診ではメタボリックシンドロームあるいはその予備軍とされた方に対して、特定保健指導が行われます。

  • 受診券送付
  • 特定健診受診
  • 健診結果の判定
  • 生活習慣改善の必要性が高い方
  • 特定保健指導利用券の送付
  • 特定保健指導
    (当院では行っておりません)

注1)メタボリックシンドロームの診断基準は以下の通り
腹囲に加えて、(1)から(3)のうち2つ以上の該当で「基準該当」、いずれか1つの該当で「予備群該当」となります。
(注)高脂血症治療、糖尿病治療、高血圧治療を受けている場合もそれぞれの項目に含めます(項目該当としてカウントします)。

腹囲
男性 85cm以上
女性 90cm以上

+

(1)中性脂肪値 150mg/dl以上 又は HDL-cho値 40mg/dl未満
(2)空腹時血糖値 110mg/dl以上
(3)最高血圧 130mmHg以上 又は 最低血圧 85mmHg以上

注2)後期高齢者健診、基本健診にはメタボ診断、特定保健指導はありません
注3)当院では特定保健指導は行っておりません
注4)当院では社会保険の扱う健診は受け付けておりません

特定健診

必須項目 ※実施基準:受診者全員
問診(既往歴や服薬歴、喫煙歴など)
身体計測 身長
体重
肥満度・標準体重
腹囲
身体診察
血圧 収縮期血圧、拡張期血圧
血液検査 脂質 中性脂肪
HDL-コレステロール
LDLコレステロール
肝機能 AST(GOT)
ALT(GTP)
γ-GTP
血糖 空腹時血糖
ヘモグロビンA1C
腎機能 クレアチン
eGFR
尿酸
尿検査 尿糖、尿蛋白、潜血
メタボリックシンドロームの判定
詳細項目 ※実施基準:医師の判断で追加
血液検査 貧血 ヘマトクリット値
血色素量
赤血球数
心電図(12 誘導)
眼底検査

後期高齢者健診・基本健診

必須項目 ※実施基準:受診者全員
問診(既往歴や服薬歴、喫煙歴など)
身体計測 身長
体重
肥満度・標準体重
身体診察
血圧 収縮期血圧、拡張期血圧
血液検査 脂質 中性脂肪
HDL-コレステロール
LDLコレステロール
肝機能 AST(GOT)
ALT(GTP)
γ-GTP
血糖 空腹時血糖
ヘモグロビンA1C
腎機能 クレアチン
eGFR
尿酸
尿検査 尿糖、尿蛋白、潜血
総合判定
詳細項目 ※実施基準:医師の判断で追加
血液検査 貧血 ヘマトクリット値
血色素量
赤血球数
心電図(12 誘導)
2.がん検診の概要

当院では胃がん検診、子宮頸がん検診、乳がん検診以外のがん検診を受け付けております。

肺がん検診

  • 4~6月、9~11月の期間のみ
  • 胸部X線直接撮影で行う
  • 50歳以上で喫煙指数(1日の本数×年)が600以上、40歳以上で6ヶ月以内に血痰があった方は喀痰検査も必要
実際の流れ
  • 当院受診
  • 問診票記入
  • 胸部X線撮影(喀痰容器手渡し)
  • (喀痰取れ次第当院に提出)
  • 1ヶ月後に再診・結果報告

結果に異常があれば、呼吸器内科受診やCT等での精査が必要です。

大腸がん検診

  • 免疫学的便潜血検査(2日法)で行う
実際の流れ
  • 当院受診
  • 問診票記入
  • 採便容器手渡し
  • 採便でき次第当院に提出
  • 1ヶ月後に再診・結果報告

2回中、1回でも陽性であれば大腸カメラ検査が必要です(当院で可能)

前立腺がん検診

  • PSA測定(血液検査)で行う
実際の流れ
  • 当院受診
  • 問診票記入
  • 採血
  • 1週間後に再診・結果報告

結果が正常範囲よりも高値であれば、泌尿器科受診が必要です

肝炎ウイルス検診

  • HCV抗体・HBs抗原測定(血液検査)で行う
  • HCV抗体価が中・低力価の場合は核酸増幅(PCR)検査を追加する
実際の流れ
  • 当院受診
  • 問診票記入
  • 採血
  • 2週間後に再診・結果報告

結果が「現在、C型肝炎ウイルスに感染している可能性が高い」なら肝臓内科受診が必要です

胃がんリスク検診

  • 胃がんのなりやすさを調べる検査で、現時点での胃がんの有無を調べる検査ではありません(胃がん検診ではありません)
  • ヘリコバクターピロリ(Hp)抗体・ペプシノゲン(PG)測定(血液検査)で行う
  • ABC分類で判定する(偽A群・B群・C群は要精密検査)
 
ABC分類 Hp抗体価
(-) (+)
PG法 (-) A群 B群
(+) C群

A群:健康的な胃粘膜です。ただし胃がん発生のリスクがまったくないわけではありません。症状や家族歴がある場合は医師と相談してください。
B群:少し弱った胃粘膜です。胃カメラで精密検査を受けてください。ピロリ菌は除菌しましょう(いずれも当院で可能)。
C群:かなり弱った胃粘膜です。胃カメラで精密検査を受けてください。ピロリ菌は除菌しましょう(いずれも当院で可能)。

ピロリ抗体とは?
ピロリ菌に感染すると、血液中にピロリ菌に対する抗体が作られます。抗体価が高いとピロリ菌感染が疑われます。

ペプシノゲンとは?
胃の粘膜が萎縮(老化)すると、血液中のペプシノゲン値が低下します。つまり血中のペプシノゲン値が低いほど萎縮が進んでいることが分かります。ピロリ菌がいると萎縮が早く進みます。
ペプシノゲンには主に胃底腺から分泌されるペプシノゲンIと、噴門腺や幽門腺から分泌されるペプシノゲンIIの2種類があります。胃粘膜の萎縮が進むと胃底腺領域が萎縮し、主にペプシノゲンIが減少するため、ペプシノゲンI/II比が低下します。よってペプシノゲンI/II比の低下があれば、ペプシノゲン検査は陽性になります。

偽A群とは?
下の1.~5.に該当する場合は、ピロリ既感染・現感染者として偽A群と判定し、B群に準じた扱いとなります(胃カメラが必要)。

  1. 問診の結果、ピロリ既感染・現感染の可能性がある
  2. Hp抗体価が3U/ml以上10U/ml未満
  3. PG I≦30ng/ml
  4. PG II≧12ng/ml
  5. PG I/II比<4.5
実際の流れ
  • 当院受診
  • 問診票記入
  • 採血
  • 1週間後に再診・結果報告

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